7v3ECB0FXAflUgXBDTNcfJL3l5TxnB5ZLq2qaG1O3AY

【第6話】幾度の波を乗り越えても「一体、いつ報われるの?」

初代猫・ハーにゃん物語

大学病院での大手術を乗り越えたあとも、経過観察と定期的なエコー検査は必要だと言われました。

そこで再び、近隣の動物病院への通院を再開させることになったのです。

今思えば、この時に選択を誤ったのかな…。

結果論ではあるけれど、「あの日、あの時に」私が判断したことが裏目に出てしまった…。

そう思わずにはいられないほど、状況は厳しいものでした。

 

保護主さんと預かりさんが訪ねてきた!

ある日のこと、心配で様子を見に来てくれた、保護主さんと預かりさん。

(まさかこの時が、動いているハーにゃんとの最後の対面になるとは…)


実はその数日前、近隣の動物病院で預かりさんと偶然の再会を果たしていました。

預かりさんのご実家は、我が家からほど近い場所にあるそうで、私はハーにゃんを、預かりさんはご実家の猫ちゃんを病院へ連れてきていた。その受診日が、たまたま重なった日でした。

—————

それから約1か月後…保護主さんと預かりさん2人が我が家へ来てくれました。

ハーにゃんは2人のことを覚えておらず、最初は逃げ回ってばかり(笑)

でも時間が経つに連れて、オドオドしながら近寄り、やがて甘えるようになっていました。

—————

その日の元気そうなハーにゃんの様子を見て、2人は安心した表情で帰っていきました。

 

手術後の影響?「誤嚥性肺炎」で入院!

それからまた数か月後…。

その頃には、2日に1度のペースで襲ってくる吐き気と嘔吐。

吐くのは白い泡!

大手術の際に膵臓を半分ほど切除した影響かもしれない—————
それが、近隣病院の見解でした。

吐き気止めと目の注射。そして処方された薬。
けれど翌日から、明らかに様子がおかしい。

ご飯は食べないし、呼吸も早い。

仕事帰りに、また病院へ—————

診断は何と「誤嚥性肺炎」

黄疸もあり、そのまま入院となりました。


苦しかったね。ゴメンね、ハーにゃん…。

 

食欲増進!ハーにゃん「コロコロ期」

経過も良く、3日後には退院の運びとなりました。

ですが…

それからは、以前から服用していた薬の副作用がはっきりと現れるようになりました。

食欲が増し、「ニャアニャア」とフードを催促するハーにゃん。

結果—————

体重は、大手術後にキープしていた4.5キロ前後から、いつの間にか5キロ超えに!

 

【ひとこと】あの頃の自分に言いたい

年月が経っても、体調の波は続きました。ハーにゃんは、本当によく耐えていたと思います。

当時の日記には、「甘えモードが強くなってきた」と書いてありました。

それを今、振り返ってみて…あの頃の自分に伝えたい。

ハーにゃんは本当はもっと辛かったんじゃないの?
なんでもっと、水分量に気を配っていなかったの?
おしっこの色と尿量はちゃんと記録していない…!

(その時の反省は今、2代目・タルタル日記に活かしていますが、ハーにゃんへの後悔は今もずっと残っています…)

 

院長先生の交代と新しい先生への引継ぎ

ハーにゃんの経過は、院長先生が根気よく向き合ってくれていました。

ところが数か月後—————

いつものように通院したある日、院長先生が交代していたことを知ります。それに伴って、担当医も変更となりました。

でも、その担当医にも治療方針はきちんと受け継いでくれており、安心していました。むしろ、院長先生よりやさしい(笑)

その担当の先生も言ってくれていました。「ハーにゃんちゃんとは相性がいいですよ」と!

(ここまでは良かったんだよね…)

 

担当医の再交代 ——— 終わりの始まり

院長先生 → 新しい先生(T先生)

この流れまでは問題ありませんでした。しかし、T先生は元々、1年契約だったそうで、また別の先生へ引き継がれることになります。

その頃のハーにゃんの体調はというと、右前足の痛みが出現し炎症がみられ、やがて腫れも出てきました。

そして、ハーにゃんの歩行状態は一時、悪化していました。

腫瘍ではない。好酸球性の影響でもない。
でも、吐き気と時折の嘔吐はつづく
そんな日々の繰り返しです。

—————

最初は「見立ての良い先生だ」と思っていたのに、次第に、不信感が募っていきました。

 

怪しい雲行き…「担当医」の役割って?

ハーにゃんは好きで病気になったわけじゃない。

私だって好きでハーにゃんを病院に連れてきているわけじゃない。
それなのに、どうしてこんな思いをしなきゃいけないの?

相変わらず不調を繰り返すハーにゃんに、いや、飼い主に?

嫌気がさしたのか?

女性の先生になったり、若い男性の先生になったり。

担当の先生は、他の犬猫ちゃんは次々と診るのに、ハーにゃんだけ、なかなか呼ばれない。

「〇〇先生、忙しいんですね?」他の先生に聞いてみても、返ってくるのは曖昧な言葉だけ。

説明は何もない。

この時に病院を変更、あるいは、セカンドオピニオンの選択も頭をよぎったのですが、ハーにゃんの複雑な病状などを伝える手立てが分からず、行動に起こせなかった自分。

(今でも後悔は残っています。もっと早く行動していれば状況はどうなったのだろう?)

つづく

 

前のお話:【第5話】ハーにゃん、最大のピンチ!大手術を乗り越えて
次のお話:【第7話】迷走時期に突入!動物病院なんて大嫌いだ

タイトルとURLをコピーしました