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【第4話】おばあちゃんと猫|あの時間は何を残したのか

2代目猫・タルタルの物語

近隣の保護施設から新たに家族として迎え入れた愛猫「タルタル

タルタルは、野良猫生活を経験していない「温室育ち

とは聞いていたのですが、実はその裏には深い事情がありました。

野良猫ではない。けれど、名前も誕生日も不明。
これは一体どういうことでしょうか?

今回は、タルタルの過去に実際に起こった猫生を振り返ります。

決して他人事ではない「高齢者とペット事情」についても考えさせられる、現実的なお話になります。

 

独居のおばあちゃんと2匹の子猫

タルタルの元飼い主は、一人暮らしをしていた80代後半のおばあちゃんでした。

近所の方から2匹の兄弟子猫を譲り受けた、おばあちゃん。その2匹のうちの1匹がタルタルでした。

2匹の子猫との同居生活を迎えた頃には、すでに80歳を過ぎていた、おばあちゃん。
それでも、2匹の子猫をとても可愛がっていた、おばあちゃん。

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平穏な日々は長くは続きませんでした。

やがて時が経ち、遠方に住む息子さんから保護施設へ一本の相談が入ります。

猫たちを引き取ってほしい」と…!

 

愛猫の名前を忘れてしまったおばあちゃん

タルタルの兄弟猫は先に里親さんが決定し、保護施設を卒業。

タルタルだけが保護施設に残され、「ニャアニャア」と鳴いて過ごしていたといいます。

本当は猫を手放したくはなかった、おばあちゃん。

諦めきれず?タルタルだけが一旦、おばあちゃんの家に戻ることになります。

しかし、現実は残酷なものです。

おばあちゃんはタルタルの本当の名前も誕生日も覚えていません。そして、ワクチン接種については意味さえも理解できなかったようです。

タルタル」という名前は保護施設のスタッフさんが命名しました。
そして年齢については、動物病院の先生により推定されたものでした。

そのいきさつを聞いた時の私の心情は、「ただせつない」

それだけでした。

 

おばあちゃんの愛情と依存と決断

おばあちゃんは「認知症」の症状により在宅生活が困難な状態でした。よって、最終的には施設に入所することとなります。しかし、施設入所までには長い期間を要したそうです。

タルタルを手放したものの、愛情がなかったわけではなかった。その証拠に、タルタルは保護施設とおばあちゃん家を行ったり来たりすることになります。

簡潔に経緯をまとめると以下の通りです。

おばあちゃんの家→保護施設→おばあちゃんの家→保護施設→我が家(今ここ)

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ビビりな面もあるけれど、人慣れしているタルタルは、おばあちゃんの愛情をたっぷり受けていたであろう。

一人で寂しい思いから、タルタルに依存していたのかもしれないと想像もできますが、それは本人にしか分からないことであろう。

でも、最後までタルタルと過ごしたかったと思うし、さぞかし悔しかったのではないだろうか。

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保護施設の代表の方は何度も繰り返し、私に言いました。

「タルタルちゃんは、おばあちゃんに本当にかわいがられていたんですよ」と。

 

家族が愛猫を引き取るとは限らないという現実

おばあちゃんの在宅生活には限界があった。

息子さんは、おばあちゃんを介護施設に入所させる決断をすることにした。

それと同時に、タルタルは再び保護施設へと戻ることに。

「タルタルは息子さんの家族にはなれなかった」

その事実には胸を締め付けられる思いもありましたが、決して責められる理由にはなりません。

もしかしたらペット不可のマンション住まいかもしれないし、猫アレルギーかもしれないし。

人にはそれぞれ事情があって、猫を飼えない環境であれば、お互いに不幸でしかありません。

唯一、救われたことは、息子さんが「猫の保護施設」を頼ってくれたこと。

タルタルが最悪の事態にならないように対応してくれたことに、心から感謝しています。

 

我が家に来てからの愛猫・タルタルは?

おかげさまでタルタルは、外の世界を知らない温室育ち。

それでも目まぐるしい環境変化の中で、猫らしく?そしていじらしく、頑張ってくれてたと思います。

我が家に来た当時は「推定4歳」

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保護施設の代表者は言いました。

「タルタルちゃんは多頭飼育には向きません」と。

おばあちゃんの家では、もう1匹の兄弟猫と一緒に、静かに過ごしていたであろう。

それから保護施設に移り、何十匹の猫ちゃんとの団体生活へと身を置くこととなります。

保護施設を経て現在では「ひとりっ子」として我が家の家族になりました。

今では、わが天下です(笑)

人慣れしていて甘えっ子。少しビビりで警戒心がある、愛猫・タルタル。

元々は人懐っこい猫ではありますが、目まぐるしい環境変化に順応するため、常にどこか警戒心も抱いていたのかな?と、そんな想像もしてしまいます。

 

これからはずっと一緒!タルタル物語は続くよ

今回のタルタル物語を書いている今、我が家に来てから約1年半が経ちました。

今でも警戒心は少し残ってはいるものの、随分と我が家にも馴染んでいます。

食べたい。一緒に寝たい。遊びたい。甘えたい。

など…、様々な要求をしては、サイレントニャーを発揮しています(笑)

我が家に来てから発覚した健康状態もあり、ビックリさせられたこともありました。

 

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しかし、家族に迎えたからには、その都度、飼い主として対応していく所存です。

わが家に来てくれてありがとう、タルタル…!

そして、これからもどうぞよろしくね。

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