往診の先生の指導で皮膚の状態が落ち着き、「やっと猫らしい生活ができる…」
と、胸をなでおろしたのも束の間。
今度はまさかの「大手術」を受けることになってしまいました。
「どうしてこんなに次から次へと…」
一体、ハーにゃんが何をしたというのでしょう…。
神様は本当に、ハーにゃんに対して試練を与えすぎです!
再び「受診」へ
往診から数か月後—————
2020年の冬、ハーにゃんが緑色の液体を嘔吐。さらに血便もみられたので、これは大惨事!
病院の診察時間はすでに終了していたため、翌日に往診を依頼しました。
往診で触診した際に、先生の表情に緊張が走ったのを今でも鮮明に覚えています。腹部に異物があるとのことで、詳しい検査が必要となりました。
こうしてまた、近隣の動物病院へ行くことになったのです。
検査、そして入院へ———
受診では、検査のオンパレード!
レントゲン検査
エコー検査
血液検査
受診のこの日の朝も血便があり、状態は悪い。
黄疸もあって、総蛋白の数値は異常に高いと言われました。
この日は1日入院することに———
小さな身体で、本当に頑張ってくれていました。
原因不明?
退院後は、ステロイドと抗生物質を処方され、帰宅。
触診では腹部の異物は7割程度に縮小しているとのことでした。原因は不明のまま!
とりあえず、服薬で経過をみることになったのです。
もしかして、好酸球性肉芽腫?
服薬プラス定期通院ののち、1か月後にはお尻にも腫れがみられるように。
そこで下された診断が「好酸球性肉芽腫の疑い」
————— 猫の好酸球性肉芽腫ってなに?
アレルギーや免疫の異常で、皮膚や口内に赤み・ただれ・しこり(肉芽腫)ができる病気。そして、舐めたり掻いたりする行動や、よだれ、食欲不振などの症状もみられるとか。
ハーにゃんは当時、舐めたり掻いたりする行動が顕著でした。
けれど、食欲が旺盛だったのは幸いです(苦笑)
薬処方に限界が!大学病院の紹介
ステロイドや抗生物質を用いての治療は1年以上にわたって続きました。
しこりは小さくなるも、薬をちょっとでも加減すると再発を繰り返す、といった状態だったのです。
そしてついに—————
服薬ではコントロールが効かなくなり、大学病院を紹介されることになりました。
2021年春|4時間に及ぶ大手術!
大学病院での大手術は4時間にも及びました!
しこりは大腸の上部にあり、小腸も押しやられ、膵臓にも癒着している状態。結果的に、膵臓の半分は切除するしか方法がなかったと、先生のお話がありました。
診断名は「ネコの好酸球性硬化性線維増殖症」
📝参考記事:猫の好酸球性硬化性線維過形成(GESF)について
※上記参照記事の動物病院とは一切関係ございません。
ネコの好酸球性硬化性線維増殖症ってどんな病気?
好酸球という免疫細胞が胃や腸に増殖して、硬いしこり(腫瘤)を作る病気、といわれています。
好酸球とは、アレルギー反応などで増える白血球の一種
硬化性とは、硬くなること
線維増殖は、線維組織が増えること
ネコの好酸球性硬化性線維増殖症|どんな症状が出るの?
食欲不振、元気がない、嘔吐、下痢など…。
ハーにゃんの場合は、食欲だけはあるものの、下痢便が続いていました…。
そして、食べる割には痩せてきている、そんな状態でした。
1週間ほどで退院へ
本当によく頑張ってくれました、ハーにゃん。
小さな体で本当に頑張ったんだね、ハーにゃん。
入院前のハーにゃんはというと‥‥‥
病院に連れていくためにキャリーの中へ入れようとするも、抵抗感がいつもより強くありました。ハーにゃんは分かっていたんだよね。嫌なことをされるって…。
入院中の約1週間の間、私はまさしく「ハーにゃんロス」でした!
——————
それから経過が良くなり、1週間後に退院の運びとなりました。
我が家に戻ったハーにゃんは、家の中を探検して回り、爪とぎしたり、キャットタワーに登ったりと忙しい!
そんな猫らしい姿を見て、私は思いました。
「これからはもっと、とことん甘やかしてあげよう」と。
大手術の影響?選り好みハーにゃん誕生?
ハーにゃんは賢い子です。
「この飼い主はちょろい」と思ったかどうかは謎ですが(笑)、今まで安定して食べていたロイヤルカナンを拒否するようになったのです!
ここからフード探しの試行錯誤がはじまりました。
試したフードや当時の状況は、下記リンク先をご参照ください。
きっと、猫ちゃんのフード選びのヒントになること間違いなしです!
🔗関連記事:【実体験レビュー】先代猫に試したキャットフード6選を徹底比較
繰り返す入退院|神様、これ以上の試練は止めて
フードを選り好みするということは「元気な証拠」
そういう気持ちが自然と芽生えていた頃、ハーにゃんに再び、試練が訪れるのです。
大手術で膵臓を切除した影響が強くあるのか、体調に波があり、この後も入退院を繰り返すことに。
—————
本当に神様、ハーにゃんはとてもいい子だから、これ以上の試練は止めてあげてほしい。
何度願ったことでしょう。
辛い試練を何度も乗り越えてくれたハーにゃん。
かわいく甘えてくれて、愛おしさは募るばかり。
それでも、ハーにゃんの可愛さに癒され、救われてきました。
—————
でも神様は容赦ありません。ハーにゃんの猫生は、まさに波乱万丈だったのです…。
つづく

