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【第2話】「保護猫を家族に」ハーにゃんと出会うまでの軌跡

初代猫・ハーにゃん物語

長年連れ添った愛犬を失い、ペットロスも重症化していた頃———

あの時の私は、心が塞ぎ込み、ただ日々をやり過ごしているだけでした。
保健所の犬猫募集サイトを見ては空しい気持ちが募るばかり。

そんな状況の中で「猫を家族に迎える」という発想が、いつしか芽生えるようになっていました。

この章では、ハーにゃんと出会うまでの葛藤と状況を辿っていきます。

 

犬派の私が「なぜ、猫を家族にしようと思ったのか」

私は元々、完全な「犬派」でした。

推定年齢も出身地も分からない保護犬と過ごした日々は、私にとって、とても温かくて尊い時間でした。

もちろん、どんな環境で、どんな飼い主に育てられていたか知る由もない。

ただ、私に対する依存心が強い子でした。いや、私がそのように育ててしまったのかもしれません。

いつしか私は、愛犬なしでは過ごせないようになっていたのです。

大人しい子でした。やさしい性格の子でした。

失ったものはあまりにも大きくて、心にぽっかり穴が開いたようでした。

またいつか犬を飼いたい———

でも当時の自分の置かれた状況を考えると、仕事が忙しく帰宅は夜中になることもある。愛犬には淋しい思いもたくさんさせたと思います。

また新しい犬を迎えるとしても同じ思いはさせてはならない。

でも、「猫なら一人のお留守番も大丈夫では?」と安易な気持ちで、猫に対する理解も知見もないまま、猫を家族にすることを決めていたのです!

(今となっては信じられない浅はかな発想ですが…)

 

初めての譲渡会———そして「猫は無理…!」

猫を家族に…と思い立って、地元の小規模な譲渡会へ行ってみることに。

そこは個人の方が小さな喫茶店の一角にあるスペースを、個人で保護活動している方々に場所を無償で貸して、定期的に譲渡会を開催しているとのことでした。

そして、そこには数十匹ほどの猫ちゃんたちがケージ内にいました。

そこで出会ったのは、推定10歳の白猫ちゃん。
穏やかで優しい、そしてかわいいお顔立ちです。
まさに初めての猫飼いにはピッタリ!

ところが…

抱っこさせてもらおうとした途端に、白猫ちゃんは私の腕をすり抜けるように、咄嗟に逃げてしまいました!

その子は猫エイズをもっていて、強いストレスは負担になるとのこと。
ただ、落ち着いた環境なら発症せずに長く暮らせる猫ちゃんも多いそうです。

けれど、私の猫への触れ方や反応を見て、スタッフさんは白猫ちゃんのために「譲渡しない」と判断しました。

その時はやり切れない気持ちでしたが、今思えばその判断は正しかったのだと感じています。

 

懲りもせず、2回目の譲渡会へ

2017年冬———

今度は保護団体や個人で保護活動されている方が賛同しての譲渡会でした。
今回の譲渡会で出会いがなかったら「猫を諦める選択」を決めていました。

猫を諦めるってことは、犬も諦める、すなわち、動物と暮らすこと自体を諦めるってことです。

今回は具体的にお迎えしたい猫ちゃん像を思い描きました。

・推定1歳前後
・女の子
・性格は大人しい

実は…最初に目が止まったのは「ハーにゃん」ではありませんでした…(ゴメン!)

 

ハーにゃんを見つけるまで

ここで出会わなければ私は一生、動物とは暮らせない。

大袈裟だけれど、重症なペットロスのキズも完全に癒えていない私は、思い込まれていました(というより、勝手に自分自身を追い込んでいた)

会場をぐるっと、2周くらいして様子を見ることに。

どの子も警戒するように私を見ているような(笑)そんな気がしていました。
その時は保護猫の状況について理解が及んでいないのもあったのですが…。

そんな中、かわいい子猫2匹が目にとまり、とくにかわいいお顔立ちの子猫に惹かれていました。(これはあくまでも個人の趣向によりますが)

子猫2匹は大人気で、人だかりがすごかったのを今でも覚えています。
実は同じケージ内にハーにゃんもいたのです。

 

ハーにゃんだけは寄り添ってくれていた?

子猫2匹はすでに里親さんが決定していたとのこと。

だからというわけでもありませんが、ちやほやされていた子猫ちゃんたちとはちょっと離れていて、ハーにゃんが1匹でちょっと不憫に思えてきた私は、ケージ越しにハーにゃんの頭を指で撫でてみました。

するとハーにゃんは、ケージ越しにスリスリしてきてくれたのです!
初めて猫にスリスリされてうれしかったのを今でも覚えています。

そして私は、ハーにゃんから離れることができなくなっていたのです。

ハーにゃんに何度も話しかけていました。
「うちの子になってみる?」

 

実感がわかないけれど「決定!」

少し離れた場所から様子を見ていた保護主さんに再びお声をかけてみました。(2匹の子猫ちゃんとハーにゃんは同じ保護主さんだったので)

そして、「この子はまだ飼い主決まっていません」と。

もしかしたら、本当に飼えるの?(心の声)

あっという間でもないですが、半分不思議な気持ちでいながらも、契約書にサインをしていました。

お互いの連絡先を交換することになり、譲渡日の調整へ———

 

まさに条件に合っていた子

当時の推定年齢1歳
女の子

そして、穏やかでおとなしい

まさに私が思い描いてきた条件に見事にハマりました。
もしや、これは偶然というより必然なの?

すぐに見つけてあげられなくてごめんね、ハーにゃん。
そして、これからもよろしくね、ハーにゃん。

年明けに家へ来ることになったので、急いで準備しなくては!
大変さというより、うれしさと楽しさでいっぱいの気持ちでいっぱい。

こんなにうれしい気持ち、久しぶりでした。

 

つづく———

 

第1話:初代猫・ハーにゃん物語「突然現れた天使」
第3話:ハーにゃんがやってきた!「今日からずっと家族」

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