2018年冬————
我が家に来てからのハーにゃんは、病院通いが続く毎日となりました。
ひとつ治ったと思えば、また別の症状が…。
どうしてハーにゃんばかりが不憫な思いをするのでしょうか。
猫を飼うこと自体が初めての私は、ただ必死に、目の当たりにした状況を乗り越えるしかありませんでした。
保護主さん宅でうけた傷の治療からスタート!
はじめて我が家に来た時‥‥‥
ハーにゃんは保護主さん宅にいた頃にハチワレ猫ちゃんに噛まれてしまい、肩周辺に大きな傷を負っていました。
私はその治療を引き継ぐこととなり、家から徒歩5分の病院へ通うことに。
病院は家から徒歩で5分程度の立地にあるので、緊急時も安心です。
そして、このケガが治れば、穏やかな猫生を送れるであろう…。当時はそのように信じて疑いませんでした。
‥‥‥
治療により傷は完治し、ワクチン3種も接種しました。
「これでやっと落ち着ける」
そう思ったのも束の間だったのです。
「背中に脱毛とキズ」が!
あれから10日程経過—————
気付けば背中に脱毛があるのを発見しました!
ですが、仕事からの遅い時間の帰宅。動物病院も開いていません。
なので、翌日になってから動物病院へ———
「前(家に来た当初)に負傷した肩の傷の状態に似ているね」と院長先生。
しかも、パックリと傷口が割れて中の組織も見える状態であるとか!
これは大変!
また服薬と日々の治療ケアをするために通院することとなりました。
そして、やがて完治。またひと安心…。
‥‥‥
ハーにゃんが亡くなるまでの約6年間は、常に病気やけがを繰り返す日々でした。本猫は辛かったと思います…。
やっと迎えた避妊手術
ケガの治療が長引いたことで、避妊手術は予定より1ヶ月ほど遅れました。当時1歳のハーにゃんは、夜中になると「ニャアニャア」と大騒ぎ。
環境の変化による影響も考えられますが、避妊していない1歳の猫ちゃんにとっては、過酷な状況ともいえます。
避妊手術をしないデメリットは、子宮蓄膿症、乳腺腫瘍といった病気のリスクが高まったり、発情期にストレスを感じるといわれます。
なので、ハーにゃんのためを思い、少しでも早く避妊手術をしてあげたかった。
でも、小さな体に麻酔をかけるリスクもあります。ハーにゃんの無事を確認するまでは本当に、ハラハラドキドキでした。
そして再び傷が!「痒い痒い」との闘い

ワクチン接種も避妊手術も無事に終え、ケガも完治。
もう大丈夫!
‥‥‥
ではなかったのです。
あれ?先日、避妊手術した箇所のすぐ下のあたりに新しい傷が!また、自分で噛んでしまい、傷を作ってしまいました…。
ちゃんと術後服も着せていたのに…。
今度はカラーも欠かせない状態になりました。(院長先生の指示)
かわいそうだけど、痒いのと傷はもっとかわいそう。
ですが、猫は体が柔らかい!
腹部の上部やしっぽの付け根など、あらゆる箇所に新しい傷を作ってしまい、最悪な状態に!
腹部の上部には皮下脂肪が!皮下注射して、消炎剤と抗生物質が処方されました。
舐めすぎにより、爪の間は赤く腫れている。これは真菌とのこと。
術後服プラス、カラーをした状態がストレスの引き金になったのでしょうか。あらゆる箇所を噛んでは傷を作ってしまっています。
まさに、悪循環といった状態でした。
マラセブシャンプーをしてみた
ハーにゃんの痒みやストレスを和らげて上げたい一心で、初心者なりに調べた結果、「マラセブシャンプー」を実施してみることに!
マラセブシャンプーとは、
マラセチア(真菌)とブドウ球菌(細菌)を殺菌する成分が配合されていて、皮膚上の菌を減らす効果がある薬用シャンプーです。
院長先生には通院時に、マラセブシャンプーのことを報告しましたが、「病院で行う治療以外のことはしないように」と注意を受けてしまいました…。
はい、自己判断は悪いと頭では理解していたのですが…。
本来は獣医師に相談すべきなのは、頭では理解していました。ですが、当時の院長先生の対応がどうにも苦手でした。
(ハーにゃんの扱いは雑で、昭和チックな感じが受け付けず…。でも、ハーにゃんが亡くなった後に、当時の院長先生の存在の大きさを痛感したのも事実でしたが)
とはいえ、勝手な判断をした私が悪いので、院長先生の指導のもとで素直に治療を継続していくことに。
‥‥‥
気づけば完治するまでに、約8か月程かかってしまいました!
「回虫さん、こんにちは?!」次は往診で治療

やっと皮膚状態が良くなったと思った矢先、今度は排便から回虫が出現!!
ここで私は病院を変えてみようと思い立ちました。今度はやさしくて、寄り添ってくれそうな病院がいい。
どこか口コミが良い病院を…と探していたら、往診がよさそう!
サイトを見ても雰囲気も良さそうでした。直感で往診に託してみることに。
そして選んだのが「往診」だったのです。
回虫の駆除のために薬が処方され、ついでに、足の皮膚状態が完治しきれていないとのことで、抗生物質も処方されました。
これは数日で終了となり、ひと安心。
と思いきや、今度は回虫さんを繰り返すこととなりました…。
‥‥‥
往診では約1年ほど、回虫駆除と足の皮膚状態を診てもらい、お世話になりました。
往診の先生と「長かったね、でも、これでやっと安心」

‥‥‥
ではなかったのです!
この後、ハーにゃん最大のピンチが訪れる!
本当の試練は、この先に待っていたのです。
つづく———

