かわいい愛猫の「もしもの時」のために、備えはしていますか?猫も人と同じように、病気やケガで病院のお世話になることがあります。
そして、高齢になるほど病気のリスクも高まり、医療費は家計への大きな負担に…。だからこそ飼い主として、愛猫の健康に備えておきたいですよね。
「猫の保険って本当に必要?」
そんな不安や疑問を解消するため、本記事では以下の内容をお届けします。
・猫の保険の基本情報をおさらい
・猫の保険のメリットとデメリット
・人気3社の比較
医療費の捻出に悩んでいる、そんなあなたにも本記事が参考になれば幸いです。
猫の保険について簡潔に、分かりやすくまとめてみました。
ぜひ最後まで読んでみてください。
1.猫の保険ってどんなもの?基本的な特徴を解説!
猫の保険は、猫が病気やケガで動物病院を受診した際の費用を補償するもので、人間の医療保険と同じ役割を果たします。
「猫の保険」補償内容は?
一般的に、通院や入院、手術にかかる費用をカバーします。
ただし、保険によっては「免責金額(飼い主が自己負担する最低金額)」が設定されていたり、補償される割合(例:50%、70%)が異なるため、事前にしっかりと確認することが重要です。
補償内容のポイント
通院:ケガや病気による診療費、処置費、薬代など
入院:入院中の診療費、治療費、投薬費など
手術:手術費用、麻酔費用など
補償対象外となる場合
生まれつきの病気や障害による疾患
予防接種や健康診断(健康維持目的)
去勢・避妊手術(※ただし、地域による助成金などあり)
その他、飼い主の過失によるケガや自然災害によるケガや病気も補償の対象外となることがあります。
去勢・避妊手術では、地域による助成金もあるので、かかりつけの病院に相談してみましょう。
猫の保険|支払い例
治療費15,000円の場合、免責金額5,000円、補償割合70%の場合
15,000円-5,000円=10,000円
10,000円×70%=7,000円が飼い主負担になります。
2. 猫の保険のメリット|知っておきたい安心ポイント
・高額になりがちな手術費用や長期にわたる通院費の負担を軽減します。
・より高度な治療や最善の治療を受けさせられる可能性が高まります。
・「もしもの時」の備えがあることで、飼い主の心のゆとりにも繋がります。
3. 理解しておこう!猫の保険の注意点(デメリット)
猫の保険にはメリットだけではありません。デメリットも含めて理解しておきましょう。
① 保険料の継続的な支払い
・猫の保険は基本的に「掛け捨て」です。
・病気やケガ、通院がなくても毎月(または毎年)保険料が発生します。
② 補償の対象外となるケースがある
・保険契約開始前に発生していた病気やケガ
・先天性疾患(一部保険では補償対象となる場合も)
・ワクチン接種、ノミ・ダニ・フィラリア予防、去勢・避妊手術、健康診断などの予防費用
③ 高齢によるリスクの発生
・高齢になるにつれて保険料が高くなりがちです。
・高齢猫の新規加入は難しい状況です。または、新規加入できる保険やプランに限りがあります。
4. 【比較】猫の保険|3大の人気会社と選び方
ここでは特に人気の高い大手保険会社・3社を以下にあげています。それぞれの特徴と口コミをまとめて比較してみました。
・アイペット損保
・PS保険
比較表
保険会社 | 補償割合 | 通院補償 | 窓口精算 | 月額保険料 (猫ミックス・5歳) |
加入年齢制限 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|
アニコム損保 | 50%・70% | あり | ○ | 約3,470円 | 7歳11ヶ月まで | 通院・入院・手術すべて補償。提携病院が多く、使いやすい。 |
アイペット損保 | 50%・70% | プランによる | ○ (一部) |
約3,260円 | 12歳11ヶ月まで | 手術特化型プランあり。9歳以降の保険料は一律定額。 |
PS保険 | 50%・70%・100% | あり | × | 約2,170円 | 8歳11ヶ月まで | ペットセレモニー特約もセットできる。車イスの補償もあり。 |
各保険会社の特徴とメリット・デメリット
アニコム損保
- 特徴
窓口清算できる動物病院が圧倒的に多い
通院・入院・手術すべて補償
元気な子でも使える!サポートが充実!
例:腸内フローラ測定、どうぶつホットライン、迷子捜索サポート
シニア保険は提携病院でしか保険が下りないので注意!
補償50%から70%へのアップグレードはできないので慎重に!
アニコムに加入して実感したこと(実体験)
初代から2代目まで、猫の保険は「アニコム」に加入しています。利用して特に便利だと感じたのは、窓口精算です。
さらに、LINEで獣医師に相談できるサービスもあり、実際に2代目の愛猫の症状について質問したことがあります。症状を言語化する難しさはありましたが、判断材料のひとつとして利用する価値は十分にあります。
また、初代猫・ハーにゃんを亡くした際、解約手続きの数日後にアニコムから小さなお花が届きました。その心遣いにおどろき、そして泣きました。
さらに、数か月後には保険料の払い戻しもあり、多少の違和感はあったものの(笑)、細やかな対応に安心感を覚えました。
アイペット損保
- 特徴:
・「うちの子ライト」のような手術特化型プランも選択可能
・12歳11カ月まで新規加入ができ、9歳以降の保険料は一定額
・提携施設での優待サービスも魅力
PS保険
- 特徴:
・保険料の引き上げは3歳ごとに一度だけ!
・12歳以降の保険料は上がらず定額に
・車イスの補償やペットセレモニーの費用特約セットも選べる

猫の保険選びのポイントをまとめてみました
補償内容と割合は?
▶ 通院・入院・手術がどこまで含まれている?
▶ 何%補償されている?
免責金額と自己負担額は?
▶ 治療費のうち、どこまで負担する?
保険料は?
▶ 年齢ごとに変わるから、数年後の負担も考慮しておこう!
加入条件は?
▶ 年齢制限があるから注意!
▶ 既往歴の有無も確認が必要
精算方法
▶ 窓口で直接精算ができると、立て替えの手間が省けて便利です!

リアルな口コミもぜひ参考に!
参照サイト:みん評>ペット保険一覧(口コミ評価順)より抜粋
https://minhyo.jp/pethoken
5. 保険 VS 貯金|どっちがいいの?
ここまで「猫の保険」に加入する方法やメリットについて解説してきました。しかし、人間の医療保険と異なり、猫の保険は任意加入になります。
そのため、保険に加入するか、貯金で備えるか、飼い主さんの考え方によって意見が分かれるところでしょう。
ここでは、保険に加入する場合と貯金で備える場合のメリット・デメリットを具体的に見ていきましょう。
保険に加入する場合の考え方
メリット
少ない負担で高額な医療費に備えられるため、安心感が大きい
高額医療を諦めることがなく、医療を受けさせてあげられる
デメリット
使っても使わなくても、保険料の継続的な支払いが発生する
補償対象外のケースもあり、保険の意味がない場合もある
高齢になると保険料も上がる場合があり、負担が大きくなる
貯金で備える場合の考え方
メリット
飼い主さんの生活スタイルに合わせた設定金額や期間で積み立てが可能
使わない期間も「もったいない」と思うことがなく、自由にお金を使える
険料の支払いを、おもちゃの購入や他の猫用品に充てることもできる
デメリット
貯蓄が十分でない場合、高額請求に耐えられない可能性がある
貯蓄が十分でない時に、予期せぬ病気やケガが発生すると、貯金が尽きてしまう可能性がある
保険VS貯金 どっちがいいの?
結論から言うと、「どちらでも良い」のです(あくまでも個人の感想ですが)
なぜなら、飼い主さんの生活スタイルや考え方、経済状況などによって最善な方法は異なるからです。
貯金をしながら、少額で入れる猫の保険料を払い続ける「ハイブリッド型」
「そうは言っても、実際どうしたらいいの?」と悩むあなたには、こんな方法もお勧め!(あくまでも提案なので、ご参考までに)
1.猫が若いうちは少額で加入できる保険に加入します。
2.少額の保険料を払い続けつつ、並行して貯金も継続。
貯金をしながら、少額補償内容の保険で賄う方法
例えば、アイペット損保の手術特化型保険の場合。
補償内容を絞って保険料を抑えつつ、余裕資金を積立貯金に回します。
例:貯金 5,000円+ミックス猫・5歳:月1,130円(手術特化型)=合計 6,130円/月
このような方法であれば、最も高額になりがちな手術費用に備えたり、貯金で日常的な医療費をカバーすることが可能です。
まとめ:あなたの愛猫にとって最適な選択を!
猫の保険は「もしもの時の安心」を買うものです。これは人間の医療保険にも共通していますよね。
飼い主さんの生活スタイルやお財布事情に合わせて、無理のない計画を立てることが一番大切です。
かわいい愛猫のためにも、猫の保険のメリット・デメリットを十分に理解した上で、最善な方法を選択してあげてください。
この記事が、あなたの愛猫のための保険選びの一助となれば幸いです。