保護猫を家族に―――
まず初めに、保護猫を迎えるために必要なことといえば「猫が安心して過ごせる環境作り」です。
猫にとって家の中は「安心して過ごせるホーム」でなければなりません。そのために猫の日用品を揃えることも必要です。
本記事では、猫が過ごしやすい環境整備と必要な日用品について、わかりやすくまとめてみました。初めて猫を迎える方のためでも簡単に取り組めるようにご紹介していきます。
最後のまとめに「保護猫を迎えるための準備チェックリスト」を載せています。合わせて参考にしていただければ幸いです。
室内環境を猫仕様に整えよう
個体差にもよりますが、猫は環境変化に適応するのが苦手な動物です。環境に慣れるまでには、それなりの時間がかかることを念頭に置きましょう。
いずれにしても猫にとって室内は、安全に安心して暮らせるようにしなければなりません。
細々とした小物類
▷ 細々とした物は誤飲事故の可能性に繋がります。収納ボックスにまとめるのがお勧めです。
コンセントやコード類
▷ 猫によってはコード類を噛んでしまうこともあり危険!隠せるケーブルなどは隠します。
市販の配線カバーやコンセントカバーを使用して上手に対策しましょう。
100円ショップでも取り扱っているので、チェックしてみてください。
観葉植物は危険
▷ 観葉植物に興味を示さない猫もいます(うちの猫の場合はですが)
しかし、猫にとっては有害な植物もたくさん!
猫飼いでは、フェイクグリーンで楽しむのも方法です。
関連記事>> 観葉植物は要注意
ケージを用意しよう
ケージはどんな時に必要?
例えば次のシーンで活躍できます!
・先住猫がいる場合(猫同士の相性の確認・感染や衝突を避けることができる)
・長時間、猫だけを留守番させるとき(不安があれば一時的に使用)
・病気やケガのため、猫を自由にさせることが危険な場合
など、様々なシーンで猫の安全を守るためには必須アイテムです。
ちなみに我が家には3段ケージと2段ケージがあり、共通して、1段目には猫のシステムトイレを設置しています。3段ケージは窓辺に設置し、脱走防止にも役立っています!
キャットタワーを設置しよう
猫は高い場所が大好き!
キャットタワーを窓辺に設置することによって、外の景色を高い目線から楽しむことができます。気分転換にはぜひ、キャットタワーを用意してあげてください。
とはいっても、ケージもキャットタワーも両方用意するの?場所がない!
…そういった場合はぜひ、「ケージ」を優先してほしいです。
関連記事>> ケージとキャットタワー、どちらを優先する?
脱走防止はしっかりと!
事故や感染のリスクなど、猫にとっては外の環境は大敵です。
脱走は何といっても避けなければなりません。
関連記事>> 1. 室内飼育の徹底
初めの頃は新しい環境に戸惑い、外に出たがる猫も多いですが、家の中が安全な場所であることが認識できると落ち着いてくれるようになります。
「犬は人に付き、猫は家に付く」のことわざもある通り、猫は住み慣れた場所に愛着を持つ傾向があるといわれています。
それでも脱走対策がしっかりされていないために、猫の脱走による悲しい事故も多々あります。悲しいことにならないためにも脱走対策はしっかり行いましょう。
家全体が大きなケージとイメージすると分かりやすいように、玄関と窓には「脱走防止柵」が必要です。玄関の出入り時に猫が脱走する率が高いので、特に玄関には細心の注意が必要です。
とはいえ…
実は初代猫・ハーにゃんの時に一度、玄関から脱走させてしまった過去があり、その時は本当に焦りました!30分程で保護できた時は心からホッとしたことを今でも鮮明に覚えています。それ以降は落ち着いてくれましたが…。
タルタルは最初の頃、玄関からの脱走を試みていた様子で危険と判断し、慌てて購入しました!タルタルの様子を見る限り今のところ、この柵で安心して玄関の出入りができています。
我が家ではこちらの商品を玄関に採用しました!
色はホワイトを(少しでも圧迫感をなくしたかった)
大きな窓用に我が家で採用した脱走柵はこちらです。
▷ マルカン 猫網戸脱走防止フェンス Lサイズ(1コ入)
ちなみに小窓サイズであれば、DIYも簡単!
・ワイヤーネット
・結束バンド
100円ショップで全て揃います。窓の大きさに合わせて、突っ張り棒とワイヤーネットを結束バンドで固定するだけの簡単DIY。ぜひ、試してみてください。
保護猫のための食事準備は?
まずは、譲渡元の保護団体あるいは保護主さんに確認をとりましょう。
・ドライ or ウェット?
・1日の量や食事回数は?
など、事前に確認しておくと安心です。
猫は環境変化の影響を受けて、一時的に食事を摂らないことも珍しくありません。うちのハーにゃんもタルタルも3日間は食事を摂らず、「本当にどうしましょう」と、焦りました!
食欲を刺激するため、猫との距離感を縮めるためなどに活用できるのが「ちゅーる」です。
ハーにゃんもタルタルもキャットフードは受け付けなかった時期、ちゅーるだけは喰いつきました(笑)
ぜひ、お試しを。
ちなみに、ご飯の器と水入れの器も忘れずに揃えておきましょう!
保護猫のためのトイレ環境
猫1匹に対して用意するトイレの数は「プラス1個」が目安になります。
猫はとても清潔好きでデリケート。なので、トイレが汚れていると猫はトイレを使いたがらず、排泄をガマンする傾向になります。
それによって、膀胱炎などの病気を引き起こす要因となるので注意しましょう。トイレを複数個用意しておくと、飼い主側も掃除が楽ですし、猫にとっても快適です。
主なトイレの種類
▷ バケツ式トイレ:至ってノーマルなタイプのトイレです。
安価で一時的に使用する場合もおすすめできるタイプ。
固まるタイプの猫砂と相性が良いです。
▷ システムトイレ:上段がスノコになっており、下段にトレーが付いています。
トレーにはシートを敷いておきます。
猫がオシッコをすると猫砂を通過して、シートにオシッコが落ちるようになっています。
我が家ではシステムトイレを採用。白いシートによって、オシッコの色と尿量を把握しやすいのがメリットです。
シート交換は「燃やせるゴミの日」に合わせて週2回、月1のトイレ丸洗いで清潔を保てます。
▷ 【1種類を選べる】デオトイレ らくらくシンプル 本体(1セット)【デオトイレ本体】
猫砂について
猫砂にも様々なタイプがあります。
・紙系
・木系(おがくず・ウッドチップ)
・おから系
・シリカゲル系
ちなみに我が家の場合は「ウッドチップ」しか使ったことがありません。天然で環境にもやさしい。国産であることにこだわって選ぶようにしています。
我が家では主に、「ニャンとも清潔トイレ」シリーズを使っています。
▷ 商品の詳細を確認する
猫によって好みがあるため、譲渡元の保護団体あるいは保護主さんに確認してください。ちなみに同じタイプであっても、猫砂を変える時は少量ずつ試すのがよいでしょう。
近所の動物病院をピックアップしておこう
猫の健康を守るためにも重要となるのが「信頼できる動物病院」のピックアップです。
保護主さんに確認をとるのもよいですが、できれば近隣で通いやすい場所にあるのが理想です。猫の様子が少し気になる時も対応がしやすいです。
何よりも猫の負担を考えると、移動距離はなるべく短い方が良いでしょう。
近隣で評判の良い動物病院―――
猫友がいるとベストですが、SNS、グーグルマップでの口コミもチェックしてみるとよいですね。
移動用にキャリーは必須です
通院の時はもちろんのこと、災害時にはキャリーは必須です。
そして、普段からキャリーに慣れさせておくと安心。
キャリーにも様々なタイプがあります。猫の性格や用途に応じて選びましょう。
・バッグ型
・ハードケースなど…。
ちなみにタルタルは少し(?)やんちゃなところもあるため、慌ててハードなタイプを購入しました(笑)
画像はワンちゃんが写っていますが(笑)、もちろん!猫ちゃんも使えます。天井も開けられるので、受診の時は大変便利です。
まとめ|保護猫を迎える時の最低限チェックリスト
保護猫を家族に―――
今回は「保護猫を迎える前に準備しておきたい」をテーマについて触れていきました。
情報が多くて何から手を付けていいのか、戸惑う方もいらっしゃると思い、簡潔に「チェックリスト」にしてまとめたので、ぜひ、ご活用ください。
保護猫を迎えるための準備チェックリスト
☐ ケージ(仮住まい・お留守番用)
☐ トイレ(猫の頭数+1個が理想)
☐ 猫砂(使っていた種類を確認)
☐ キャットフード(量や種類は保護主に確認)
☐ フード器・水入れ器(安定感のある素材がおすすめ)
☐ 脱走防止策(玄関と窓に対策を)
☐ キャットタワー (状況によってはケージを優先する)
☐ キャリーバッグ(通院や災害時に備えて)
☐ 近くの動物病院をリサーチ
以上となります。
特に初めての猫飼いでは戸惑うこともありますが、ゆっくり猫と向き合っていけば大丈夫!少しでも安心してスタートできるよう、この記事がお役に立てばうれしいです。