猫との暮らしのなかで、悩みが尽きないのが「インテリア事情」ではないでしょうか。せっかくお気に入りのインテリアでお部屋を整えても、愛猫にはそんなの関係なし。猫は癒し効果がある一方で、インテリアとの共存は悩ましいものです。
カーテンやソファがボロボロになったり、ごみ箱が倒されて中身が散乱することも珍しくありません。そんな日々に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
しかし、猫と快適に暮らしながらも、オシャレな空間を保つ方法はあるんです。この記事では、猫とインテリアの悩みを解決するアイデアをご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
猫の爪とぎ対策|部屋中に設置するコツとポイント
猫にとって、爪とぎは本能的な行動です。ストレス発散や縄張りアピールのために欠かせないものなので、無理に爪とぎの行動を止めないで、満足して爪とぎできる場所を用意してあげましょう。
各部屋に最低1つは爪とぎを設置しましょう
猫が出入りするお部屋、場所ごとに、爪とぎを数か所に設置しましょう。気分屋な猫にはストレス緩和のためにも数個の爪とぎが必要です。
猫が好む素材を選びましょう
麻に置くタイプや段ボール製のもの、カーペット地など、爪の引っかかりが良い素材がおすすめです。家具よりも「ここが気持ちいい!」と思わせるのがポイントです。
縦型と横型の両方を用意しましょう
伸び伸びとしながら爪を研ぎたい猫もいれば、床でごろ寝しながら爪を研ぎたい猫もいます。同じ猫でもその時の気分によって使い分けできるように、縦型と横型、どちらのタイプも用意してあると満足度がぐっと上がります。
猫の爪とぎで家具やカーテンがボロボロ?今すぐできる対策
家具やカーテンを守るには、「代替品を用意する」あるいは「防御する」の2つがカギとなります。
カーテンを守るには?
猫の爪が引っ掛かりにくい素材選びがポイントです。
ポリエステル
滑らかで織りが細かく、爪が入り込みにくいです。耐久性もあり、汚れにも強いので猫との生活に向いています。
アクリル
弾力性があり、表面が比較的つるっとしているので、爪が刺さりにくいです。
マイクロファイバー
密に織られているので、猫の爪が引っかかりにくく、汚れも落ちやすい素材です。
ツルツルした厚手の生地
例:オックスフォード生地、サテン地など
猫の爪が刺さりにくいのでお勧めです。
窓辺に爪とぎポールを設置しましょう
カーテンの買い替えが難しい人には手っ取り早く、窓辺に爪とぎポールを設置することをお勧めします。猫は外を眺めるのが大好き!窓際に「専用ポール」を置いてみましょう。自然とそちらで爪とぎしてくれることにもなります。
ソファを守るには?
爪とぎ防止シートを貼る
透明タイプはインテリアの見た目を損なわず、爪を立てにくくしてくれます。
ソファカバーをかける
爪が引っかかりにくい素材(ツルツル系)を選びましょう。ダメージがあっても、カバーを替えるだけで手軽です。季節や気分に合わせて模様替えにもなり、お勧めです。
こちらのタイプはソファに直接、爪とぎマットをつけて使用します。猫にガマンさせないので、思いっきり爪とぎができていいですね!我が家でも購入を検討してみようと思います!
|
壁や床も守ろう!
壁や床にはシートやボードを上手く使って、メリハリをつけましょう。
壁には保護シートを貼る
→透明タイプのシートであれば、目立たないのでインテリアの邪魔になりません。爪とぎ対策もばっちりです。ダイソーにも売っている場合がありますので、チェックしてみてください。
最近では、おしゃれなタイプの保護シートもあり!アクセントとしても使えそう。
|
壁に専用爪とぎボードを設置するのもOK!
「ここなら思いっきりガリガリしていいよ」と教えてあげるイメージです。
こちらのタイプは壁に貼るのもOK!床置き、ソファなど場所を選びません。
|
床置き型爪とぎも複数用意しましょう
廊下やお気に入りの場所にさりげなく置いておくと効果的です。愛猫の習性や動線に合わせて設置してみましょう。
猫の安心スペースを作ろう|隠れ家作りのポイント
猫は「自分だけの安心できる場所」を好みます。ベッド下に小さなベッドやクッションを置いたり、段ボールハウスやキャットドームを設置してもよいでしょう。急な来客があった場合も隠れ家があると猫も安心ですね。
猫の上下運動をサポートする部屋づくり|キャットタワー&収納アイデア
猫は本能的に高い場所を好み、上下運動をすることで心身ともに健康を保つことができます。部屋づくりの際には、猫が思い切り運動できる環境を意識して整えると良いですね。
キャットタワーを窓辺に設置しましょう
外を眺めたり、日向ぼっこできる場所を用意すると、猫のストレス軽減に効果的です。
収納ボックスを階段状に積んでみてもOK!
収納もできて、猫の遊び場にもなるので一石二鳥です。
キャットタワーと収納を兼ねたシェルフがおしゃれ。
|
猫の毛が家中に散らばる?猫飼いのためのお掃除方法
猫との生活にお部屋のお掃除は欠かせません。部屋の中にほこりやダニが溜まると、猫にも人にも健康に悪影響を与えてしまいます。ハウスダストやアレルギー、感染症などのリスクも高くなりますよね。
特に猫の毛は家中に散らばりやすく、掃除が大変。でも、普段からできる簡単な掃除方法を知っておけば、少しの手間で家をきれいに保つことができます。
こまめにブラッシングしましょう
猫の毛が散らばるのを防ぐためにもブラッシングは欠かせません。猫は自分で毛づくろいをしますが、埃がついてしまうと、埃までも口にしてしまうことにも。定期的にブラッシングをして、毛の抜けや埃を防ぎましょう。
優しくブラッシングすることで血行が促進され、皮膚の新陳代謝が良くなり、病気や皮膚炎の早期発見にもつながります。
フロアにはモップかけ、カーペットにはコロコロ!
フロアの掃除にはモップかけが基本です。猫にとっては害となる強い洗剤は避けましょう。
皮脂汚れや軽い汚れには重曹水(200ml+重曹小さじ1)がお勧めです。スプレーボトルに入れて吹きかけて拭きます。さらに水拭きすると白残りを防ぐことができますのでお試しを。
カーペットにはコロコロが便利です。さらにゴム手袋を使ってカーペットを撫でるだけでも、かなりの量で猫の毛が取れます。意外と簡単に毛が取れるので、ぜひ試してみてください。
猫グッズもおしゃれに!インテリアに馴染ませるコツ
猫の誤飲防止のためにも、細々としたオモチャは隠しましょう。できるだけ細々とした物は隠す収納をお勧めします。爪とぎやキャットタワーはシンプルなデザインでウッド調の物がインテリアになじみやすいでしょう。
猫の好みを見極めて選ぶ必要がありますが、猫じゃらしもナチュラルでシンプルなものがあります。
ロープも棒も丈夫でしっかりしているから、破壊力のある猫ちゃんにお勧め。 |
猫が快適に過ごせる部屋づくりのポイント
猫にとってストレスのない快適な環境は、心身の健康に直結し、長生きにもつながります。場所別にポイントを見ていきましょう。
トイレは常に清潔に
猫はキレイ好きです。トイレが汚れていると排泄を我慢してしまい、病気につながることに。排泄物はできるだけこまめに処理しましょう。
外出が多い場合は、猫用自動トイレの導入も検討してみてもよいでしょう。初期費用はかかりますが、病気リスクを考えれば十分メリットがあります。
廊下やフロアにはマットやカーペットを
フローリングは滑りやすいので、猫にとっては足腰や関節に負担をかけがちです。走ったり、高い場所から飛び降りたりする猫を守るために、滑り止め効果のあるマットやカーペットを敷きましょう。
全面敷くのが難しいなら、タイルカーペットがおすすめです。汚れた部分だけ外して洗えるので使い勝手も良く、便利でお勧めです。
床には物を置かない!
床に物が多いと人も猫も動線が妨げられます。猫は自由に動けないことでストレスを感じるため、なるべく床はスッキリ保ちましょう。掃除もしやすくなり、安全性もアップします。
猫を危険から守る!家の中で気をつけたいポイント
猫好奇心旺盛なので、予期もしない場所で事故を引き起こす危険性があります。猫を危険から守るために、しっかり対策をしましょう。
お風呂場は立ち入り禁止区域にしましょう
浴槽に落ちることによって水の事故が引き起こされることがあります。猫の安全性のためにも、お風呂場には入れないことを徹底しましょう。
観葉植物は要注意
人にとって観葉植物のグリーンは目の保養にもなり、インテリアのアクセントにもなりますが、猫にとっては「毒」となります。
飾るなら安全な植物を選び、できれば天井から吊るすなどして、猫の手が届かない場所にしましょう。もし誤食してしまったら、すぐに動物病院へかけつけてください。
・猫草(エン麦など):消化を助けて毛玉対策になります(食べ過ぎ注意)
・パキラ:丈夫で育てやすい観葉植物
・アレカヤシ:空気洗浄効果があり
・カモミール(ジャーマンカモミールはNG!)
・バジル:食用で少量をかじる程度ならOK。
・ローズマリー:虫よけ効果あり
ごみ箱は蓋つきでガード
ゴミ箱は猫にとって宝箱のようなものです。
ストレスの腹いせにゴミ箱をひっくり返して中身を出されることもあります。イタズラ防止のため、しっかり蓋つきのゴミ箱を使いましょう。
電気コードにはカバーを
コードをかじる猫もいます。感電事故を防ぐためにはコードカバーをつける、使わない時は抜く、コードレス製品に切り替えるなどの対策をしましょう。
使わない時は電源コードを抜いたり、収納しておいたほうが安全です。
洗濯機も危険地帯!
猫は狭くて暗い場所が大好きです。洗濯機の中に入ってしまう危険があるので、洗濯機の蓋は必ず閉めるか、洗濯カゴを乗せるなどして侵入防止しましょう。
まとめ
猫と暮らすための空間作りは「安全・快適・清潔」が基本です。猫の習性を理解し、ちょっとした工夫をすれば、猫も人も心地よく暮らせる部屋になりますよ。ぜひ参考にして、猫といつまでも仲良く過ごしてくださいね。
※この記事では、現在我が家で使っているものと、これから使ってみたいと思っているアイテムをあわせて紹介しています。気になる方はぜひレビューもチェックしてみてくださいね。
コメント