猫のいる生活―――
猫と暮らす部屋は、清潔で安全に守られていることが何よりも大事なことです。そして、人にも猫にもやさしい環境は安心にも繋がります。
猫がお家にいると、特に抜け毛問題に悩まされることが多いですよね。掃除にも手間がかかるのが悩ましいところです。でも大丈夫!
この記事では「清潔・快適・安全」の3つの視点から、猫も人も心地よく過ごせる掃除術をご紹介していきます。また、日頃のちょっとした行動で、掃除がグッと楽になりますよ!
猫の抜け毛対策とブラッシングの効果
猫の毛が散らばる状態を防ぐためにも定期的なブラッシングが欠かせません。
猫は自分で毛づくろいをするほど清潔好きといわれていますが、猫の毛にホコリが付着していると、そのホコリまで口にしてしまうことにもなります。なので、定期的にブラッシングをして、抜け毛やホコリの付着を防ぎましょう。
優しくブラッシングすることで血行が促進され、皮膚の新陳代謝が良くなるなど、相乗効果が期待できます。また、病気や皮膚炎の早期発見にも繋がることもあるので、ぜひ習慣づけましょう。
猫とコミュニケーションを図る機会も増えるので、良いことづくめです。
猫のいる部屋の掃除方法|フローリング・カーペット編
猫との生活において、お部屋の掃除は欠かせません。
部屋の中にホコリやダニが溜まると、猫にも人にも健康面で悪影響を与えてしまい、ハウスダストやアレルギー、感染症などのリスクも高まります。
とはいえ、猫の毛は家中に散らばりやすいため、掃除が大変だと感じる方も多いでしょう。
普段からすきま時間を使って手軽にできる掃除を習慣づけることで、楽に快適に、猫と過ごすことが可能となります。
猫のいる部屋のフローリング掃除法|安全でエコに
フローリングの掃除はモップかけでいいのですが、猫にとって害となる強い洗剤は避けましょう。掃除には、クイックルワイパーのロングタイプを使えば、圧倒的に楽です。
我が家では「ウタマロクリーナー」の使用率が高めす。ウタマロクリーナーは中性タイプでマルチに使えて重宝しますが、猫のためを考えると水拭きが一番です。
カーペットは気になる時にコロコロ
カーペットには粘着クリーナー(コロコロ)が便利!大抵、どこの家庭にもあるかな?というくらい、持っている率が高いのでは?と勝手に思っています(笑)
普段は気になる時に、さっさとコロコロが便利ですが、さらにゴム手袋を使ってカーペットを撫でると驚くほど、たくさんの猫の毛が取れます。意外と簡単に毛が取れるので、ぜひ試してみてください。
猫が快適に過ごせる部屋づくりのポイント
猫にとってストレスのない快適な環境は心身の健康にも直結し、長生きにも繋がります。それでは場所別に、ポイントを見ていきましょう。
トイレは常に清潔に
猫はキレイ好きです。トイレが汚れていると排泄を我慢してしまい、病気に繋がることにもなります。排泄物はできる限り早めに、こまめに処理していきましょう。
基本的には、猫の数プラス1個のトイレ設置が理想です。
関連記事>>保護猫のためのトイレ環境
※関連記事では猫のトイレ環境について、もう少し突っ込んだ内容について触れています。
廊下やフロアにはできるだけタイルマットやカーペットを
フローリングは見た目がナチュラルでおしゃれかもしれません。ですが、猫にとっては滑りやすいため、足腰や関節に負担をかけがちです。
走ったり、高い場所から飛び降りたりする猫を守るためには、滑り止め効果のあるマットやカーペットを敷き、フローリング面積を狭くする工夫も必要です。
全面敷くのが難しい場合は、タイルカーペットがおすすめです。汚れた部分だけを外して洗えるので、使い勝手も良く便利です。
床には物を置かない!
床に物が多いと、人も猫も動きが妨げられます。猫は自由に動けないことでストレスを感じやすいです。できるだけ床面積は広くして、スッキリと保ちましょう。掃除もしやすくなり、安全性もアップします。
猫の導線を優先にしたお部屋づくりが快適ポイントです!
猫と暮らす部屋の安全対策|事故を防ぐポイント
猫は好奇心が旺盛であるがため、予期せぬ場所で事故を引き起こす危険性があります。危険から猫の身を守るためにも、しっかり対策をしましょう。
お風呂場は立ち入り禁止区域に!掃除のあとは浴槽内は空にして!
浴槽に蓋をしても、その上を好む猫も多いですよね。SNSでもよく見かけるのですが、お湯が溜まった状態の浴槽の上はほんのりと暖かく、心地よいのかもしれません。
しかし、浴槽に落ちることによって水の事故に繋がるリスクも高いのです!
猫の安全性のためにも、お風呂場には入れないことを徹底した方が安心ではあります。しかし、浴室内の掃除のあとに、換気のために窓を開けておく場合もあると思います。
その際は、猫が出入りすることもあるため、浴槽内の水は抜いて空にしておきましょう。
観葉植物は要注意
人にとっては癒やしやインテリアのアクセントにもなりますが、猫にとっては「毒」となることが多いのが観葉植物です。
観葉植物を飾るのであれば、安全な植物を選びましょう。さらに天井から吊るすなどして、猫の手が届かない場所にする方が安心です。
もし誤食してしまったら、すぐに動物病院へ連れて行ってください。
・猫草(エン麦など):消化を助けて毛玉対策になります(食べ過ぎ注意)
・パキラ:丈夫で育てやすい観葉植物
・アレカヤシ:空気洗浄効果があり
・カモミール(ジャーマンカモミールはNG!)
・バジル:食用で少量をかじる程度ならセーフ
・ローズマリー:虫よけ効果あり
※比較的安全な植物だとしても、猫の様子観察は欠かせません。留守の間が心配な時なども考えると、猫の身を守るためには「フェイクグリーン」にしたほうが間違いないでしょう。
ごみ箱は蓋つきでガードを
猫の個体差にもよりますが、ゴミ箱は猫にとって宝箱のようなものです。
ストレスの腹いせにゴミ箱をひっくり返されて中身を散らかされることもあります。特に、やんちゃなタイプの猫ちゃん飼いの人は、いたずら防止のためにも、しっかりと蓋つきのゴミ箱を使いましょう!
電気コードにはカバーを
コードをかじる猫もいます。感電事故を防ぐためにはコードカバーをつける、使わない時はコンセントから抜く、コードレス製品に切り替えるなどの対策を取りましょう。
使わない時は電源コードを抜いたり、収納しておいた方が安全です。
洗濯機も危険地帯!
猫は狭くて暗い場所が大好きです。洗濯機の中に入ってしまう危険も考えられるので、洗濯機の蓋は必ず閉めるか、洗濯カゴを乗せるなどして侵入を防ぎましょう。
・お風呂場は立ち入り区域に(溺水リスク回避)
・観葉植物はフェイクが良い(中毒性リスク回避)
・ゴミ箱には蓋を!(誤食・散らかし防止)
・電気コードにはカバーを(感電防止)
・洗濯機はクローズ状態に(閉じ込めリスク回避)
まとめ
かわいいわが子を守るためには、日頃のちょっとした手間を惜しまないことが大事です。仕事や家事に追われて、「ちょっとしたこと」が大変に感じる時もあるかもしれない…。
たとえ掃除が苦手であっても、今日からできる工夫で猫と人の快適な暮らしは作れます。無理なく続けてみてくださいね。
1日15分だけでもいいんです!コロコロだけでもいい。
できることから少しずつ取り組んでみませんか?
この記事が「人も猫も心地よく暮らせる空間」作りの参考となることを切に願っています。